2026年7月15日水曜日

FM-7の再整備(4:FDCカード)

 FM-8、FM-7のように、本体にFDDを内蔵していないマシンは、ディスクを使用するためには当然ながら接続用のインターフェースと、「FM対応」のディスクドライブユニットを用意する必要がある。また、接続経路のどこかに、FDC(フロッピーディスクコントローラー)が存在する必要がある。

FM-7の場合、フロッピーディスクの「ドライブユニット」内に、FDCチップが載った基板が存在し、同じユニット内にたいてい2台のドライブが内蔵されている。

FM-7本体の拡張スロットに装着するカードは、バスバッファ等だけが載った「インターフェース(IF)カード」であり、そこにはFDCチップは載っていない。つまり、

  【FM-7本体】              【フロッピードライブユニット
   IFカード   
----------   FDCチップの載った基板
  (FDCなし)                + ディスクドライブ2台

このようになっている。FM-77や、FM77AVのように、もともと本体内にディスクを内蔵している機種になると、本体内にFDCチップを内蔵したうえで3.5インチFDDが2台つながっている。そのため、3-4台目としてドライブを増設したい場合、なにも考えずに内蔵FDDからケーブルを延長して(ドライブ番号はきちんと設定して)接続すれば、動作する。


対して、たとえば無印(FDDなし)のPC-8801の場合だと、8801の本体内(あるいは内蔵のIFカード等)にFDCチップ(μPD765A等)が載っており、外付けのドライブユニット側にはFDCチップ(基板)がない。このことが、8801用のFDユニットを直接FM-7のIFカードにつないでも動作しない(FDCがどこにも存在しないので)、最も大きな理由となっている。(他、コネクタやケーブルの違いなどはもちろんあるが、それはどちらかというとささいな問題に過ぎない)

ということは、、、、FDCの載っていない、純正FD-IFカードのかわりに、FDCチップの載ったIFカードが用意できれば、FDCの載っていないドライブ単体をFM-7に接続できることになる。

もともとこのような用途(8801のような2DドライブをFM-7に接続する)ではなく、PC用の3.5インチFDD(2DD/2HD)をFM-7に接続して、2Dドライブとして使用する、という目的で、FM-7用のFDC付きIFカードを作られていた方がおり、その方がヤフオクでそのカード(以下、FDCカード)を出品されていた。

(許可を得たので、その方のブログURLとニックネームを記載する。
 ブログURLは https://flexonsbd.blogspot.com/ ニックネームは「Old68fun」様)

その出品物が、以下の画像のカードである。


中央の40ピンLSIが富士通のFDCチップ、8877Aである。「FM対応」とされるFDユニット内にはたいていこれか、その派生バージョンのFDCが載っている。このFDCチップがFD側ではなくインターフェースカード内に組み込まれていることで、このカードから直接、2D(320KB)のフロッピードライブが接続できることになる。


これもまったく同じものである。こちらは、Old68fun 様に許可を得て設計データを見せていただき、自分で基板を発注してパーツも自分で実装したものだ。ディスクが使えないとFM-7はどうしようもないので、万一のためにとレプリカを作らせていただいた。

このカードに接続するためのドライブだが、最初はFM77AVの増設用として使っていた5インチ2Dドライブを流用していた。が、いろいろ試行錯誤しているうちに、かなり広い範囲の2Dドライブが接続できることがわかり、いろいろとジャンク機からドライブを外して収集しているうちに、相当な数の2Dドライブがたまってしまった。

主に、TEACの「FD-55」と頭につくシリーズは、若干のジャンパ設定に気をつければそのままつながることが多い。当方にあるドライブをちょっと列挙しただけでも、
FD-55BV-21-U、FD-55B-06-U、FD-55BV-23、などはそのままFM用として使用できた。
FD-53B-02-U、FD-55B なども若干の細工(パターンカット)で問題なく使えることがわかっている。

ディスクが使える(=DISK-BASICやOS-9などの基本OSが使える)ようになって初めて、FM-7がいろいろと実験的に使えるようになったわけで、まったくもって有難い。

(このことがご縁になって、Old68fun 様とは今に至るまで仲良くさせていただいている。)

(つづく。。。)

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