2026年2月25日水曜日

SE/30の整備(4)

 前回 SE/30の整備(3)で、動作するようになったのもつかの間、調子に乗って何回かメモリの入れ替えやオプション装着など行っていたら、突然、電源を入れてもうんともすんとも言わなくなってしまった。シマシマック、、、などというレベルではなく、モニタもつかず、ファンも回らず、まったくなにも動き出そうとする気配がない。

正直途方にくれてしまったが、例えば何らかの測定器を使って、通っている信号が正常かどうかを調べる、、というような手段を持っていないので、保管しているパーツや別筐体の一部を使い、正常に動くように「二個イチ」をする、、という位しかやれることがない。


実際は上の画像に至るまで、いろいろ組み合わせを試している。メモリの交換、ROM-SIMMの交換、電源の交換、、、


ARTMIX、という所からSE/30用の強化電源というものが販売されていて、物置を探したら出てきた。写真撮り忘れていて、左の画像はARTMIXの画像である。電源ケーブルを接続して電圧測定しても異常なく、内部のコンデンサ等のパーツも、少なくとも外見的にはおかしいところがないので、使用してみることにする。




上・左の画像は、今まで何も反応がなかったのが、とにかく画像が出た状態。ということはアナログボードと電源(上記の強化電源を組んである)は大丈夫なんだろう、ということで、大丈夫そうなパーツを選択して1つの筐体にまとめたのが上・右の画像だ。内蔵HDDは一応動いているがこれも相当の年代ものなので、いつダメになってもおかしくない。ヤフオク出品の、HDDの代替になる「BlueSCSI」というものを入手予定。

書き忘れていた。動いた、という状態で、以前にも組んであった、Daystarの「Turbo040」という68040CPUボードを内蔵している。(右上の画像ですでに組み込んである)

SE/30という名称は、68030を積んだSE、といった意味合いなので、68040になっているこの状態はさしずめ SE/40 とも言えるかもしれない。余談だが、Macintosh II (68020)が68030仕様にアップデートされた時に採用した名称が「Macintosh IIx」だった。SEの場合、同じルールで「x」を付けることを嫌い、SEx ではなくSE/30 という名称になったらしい、と聞いている。


Turbo040には、CPUの速度、キャッシュの有無などによりいくつかの種類があるが、これは40MHz、128KBキャッシュ内蔵と、たぶんスペック的には最上級のものだと思う。

HDD内にあった「Clockmeter」というユーティリティで、68040、約40MHz の速度が出ていることを確認できる。画像にないが、「QuadControl」というユーティリティで、128KBのキャッシュが有効になっていることも確認できた。

完全に筐体を閉じてネジ止めしてしまいたいのだが、、、届く予定の「BlueSCSI」(HDD代替)、eBay購入の16MB-SIMMなど、安定的に使うための組み込みパーツが残っているので、とりあえずこのまま。外部HDDに、内蔵HDDのバックアップはとっておくことにする。

(つづく)

2026年2月21日土曜日

SE/30の整備(3)

 前回「SE/30の整備(2)」で、少なくともロジックボードは正常な立ち上がり「気配」を見せている。

次のステップは、HDDからのシステム立ち上げだが、、、具体的には、ハッピーMacのアイコンから、「Welcome to Macintosh」画像の表示、そして画面最下部に左から「機能拡張」のアイコンが並んでいき、、、ここまでは順調だった。

(起動時にあわてて写真撮ったので斜めっている、、、)最後に、画面が消え、デスクトップ画面が表示されるはずの所で、フリーズしたように無反応になる。マウス、キーボードの入力も受け付けている様子がない。

内蔵の(アップル2GB)HDDから立ち上がろうとしていることは確かなのだが、なにかの原因で完全な立ち上がりには至っていない。
SE/30に限らず、Macを使っていたころは、外付けHDDを接続し、目的別に複数システムを構築したり、単純に内蔵HDDのバックアップをとったりしていたので、外付けHDDや、SCSIケーブル、ターミネータなども保管してあった。


初期のころのSCSI機器は、コネクタがフルピッチ50ピンでデカかった。機器の小型軽量化につれて、コネクタも小さいハーフピッチが主流になってくる。ややこしいのは、同じハーフピッチで大きさもほぼ同じコネクタにも2種類あり、当然それと同規格でないとケーブルがつなげない、という事だ。(下の画像は拾ってきた)
うちにあったSCSI-HDDはハーフピッチピンタイプで、ケーブルもそれ前提のものが数本あったが、古いタイプのHDDやCD-ROMドライブなどにはフルピッチ50ピンのコネクタを持つものもあり、それらを混在させたい場合は両端が異なるケーブルを使用するか、変換アダプタが必要になる。まぁそれらを試すのは後回しとして、必要最低限の外付けHDDを1台、接続してみた。


画像のとおり、無事起動。外付けHDDは、物理的には1台のはずだが、HDDのアイコンを見ると、Outer 1、Outer 2、2400Backup、と、アイコンが3つある。パーティションを切って複数HDDとして使っていたのか....?もはや記憶が定かでない。2400Backupとあるのは、文字通り当時使っていたPowerbook2400のバックアップ用途だろう。
その下にSE/30 2GB というアイコンのHDDも見えているので(内容も読める)、システムフォルダをちゃんとすれば内蔵HDDからも立ち上がるのではないか。

ついでに、、、HDDのそばにあった、外付けCD-ROMドライブ(AppleCD 600i)も接続してみた。


相当長い間(たぶん30年近い)放置状態だったにもかかわらず、CD-ROMドライブはなんの問題もなく認識した。トレーの開閉も、一番最初に開けた時だけ若干詰まったがその後はスムーズに開閉。
物置にあったMac用ワープロソフト「MacWORD v4.0」のCDを入れてみた。普通に認識し、ディスクの内容も正常に読める。何の問題もなさそう。たいしたもんだ、、、、当時のメカは堅牢なのかな。

CD-ROMにしろHDDにしろ、物理的な回転を伴うものはある程度動かしていると「回りグセ・動きグセ」がつくような 気もするので、コントロールパネル「起動ディスク」でSE/30 2Gを選択し、再起動してみた。

。。。。正常に起動するじゃないか。(嬉)
内蔵HDD(SE/30 2GB)から立ち上がり、外付けHDDとCD-ROMも認識している。

。。。。うまくいくと欲が出てくるな。メモリの増設、32ビットクリーンのROMの模索、あるはずのアクセラレイタやビデオカード。外部モニタがつながると大昔にハマったピンボールゲーム「トリスタン」も動かせるかもしれない。とか。とか。

(つづく)




2026年2月17日火曜日

SE/30の整備(2)

さて、いよいよ(過去には稼働していたはずの)SE/30に電源投入。

オールドMacでお馴染みの、ジャーン!という起動音が鳴る。これすら鳴らないとわりと深刻だが少しホッとした、、、のもつかの間、画面表示が正常じゃない。

(↑画像の取り違えがあるかも、、、正常な起動画面ではなかった、ことは確かだが)

シマシマック、、、と呼ばれる現象で、起動時の不具合としてはわりとポピュラーな現象。ただ原因については、ロジックボード自体の故障からROMやRAMのSIMMまわりの接触不良などいろいろ考えられるとの事。ひとまず、比較的簡単に試すことができる、ROM・RAMの挿し直し(または交換)を試みることにした。

……ただ、比較的簡単とはいっても、ROM・RAMの挿し直しをするにはロジックボードにアクセスしないといけないわけで、それは筐体の最底面にある。ケースの裏ブタを外し、側面のアナログボードと電源をズラし、電源ケーブルとHDD・FDDとの接続ケーブルを外して、やっとロジックボードが外せる。コネクタ類が全部外れた状態であればロジックボードを外すこと自体は難しくないのだが、、、

モニタがブラウン管のため、そのネック部(画像でちょうど真ん中あたり)に無理な力がかからないようにケーブル類を外すのに非常に神経を使う。やってしまったことはないが、うっかりしてこのネック部を破損させてしまった、というような事例も聞く。


SE/30というマシンは、32ビットMPU(68030)を搭載しているものの、ROMが「32bitダーティ」と呼ばれ、そのままではRAMの上限が1MBx8の合計8MBである。(下のwiki引用画像を参照)

今回久しぶりにあけたSE/30のロジックボードを見ると、16MBx4のSIMMが前側(ブラウン管側:バンクA)、1MBx4が後ろ側(バンクB) で計68MBのRAMが搭載されていたので、上記引用のとおり、システムには「MODE32」という機能拡張が組み込まれていたはずである。また、HDDはアップル純正の2GBのものに換装してあった。(純正のHDDでないと、アップル製フォーマッターが使えなかったりしたはず)

接触不良を疑い、まず16MBx4(A)はそのまま、1MBx4を外して、RAM合計64MBにしてテスト。 ……シマシマック変わらず。
16MBを外したくはなかったが、、、外して4MBx4(A)、(B)バンクは1MBx4を戻し、合計20MBにしてテスト。これでシマシマック状態はなくなり、システム起動プロセスに進むことができた。(が、まだ完全に立ち上がったわけではない。。。。)

16MBのSIMMそのものがよくないのか、あるいは接触不良だけでSIMM自体は大丈夫なのか、はまだ未確認である。試してみるのにもいちいちロジックボードを外して、SIMMを交換して、再度組み立てて、、、というかなりの労力が必要になるので、あまり繰り返したくはない作業になる。

とりあえず問題点を1つずつつぶしていき、おおむね大丈夫、となった後に再度試そうと思う。

(つづく)

2026年2月14日土曜日

SE/30の整備(1)

 さて、何年ぶりかでSE/30起動を試みる。SE/30は初代Macと同じくコンパクト一体型の筐体なので、起動に際して必須の周辺機器など、(モニタも含めて)ほぼ必要ない。起動テストだけなら本体だけ電源につなげばokだが、一応、キーボードとマウスを探し出してつなぐ。

キーボードは「Apple Desktop Bus Keyboard」、いわゆるGSキーボードと呼ばれているものだ。もともとはMac以前の「AppleII GS」用として用意されていたもので、その後の「Apple Desktop Bus」採用のMacにも共通で使える。コンパクトさ、キータッチの良さ、希少価値、もろもろの理由で人気だった。
高騰の前に大須のMac専門店(当時はあった)で数台購入。
Macも時代の変遷で、標準付属のキーボードも「アップルキーボード」「アップルキーボードII」「アップルキーボードII-JIS」と変わっていく。自分はNECの9801時代にブラインドタッチを覚えたので、当時の9801キーボード準拠の英語配列(と、FEPとしてATOK)に慣れており、今もその「指癖」を引きずったままである。

マウスは、SE/30購入時付属の、いわゆる角マウス。これも正式には「Apple Desktop Bus Mouse」という。


マウスは断線修理とか、当時それなりに使い倒したマウスだが、キーボードは非常に綺麗である。まったくの新品というわけではないが、当時友人のやっていた「テクノポートシトラス」で、整備清掃をしてもらってから大事にしまってあった。

これら最小限の周辺機器をつなぎ、いよいよ電源投入を試みるが、、、(つづく)

SE/30の整備(0)

 現在所有するSE/30は、実は複数ある。

20台後半に買った最初のSE/30(信じられない位高かった...)、RAMやHDDの容量で悩みに悩んで(選択しだいで普通に数万円から十万円近い価格差が出る)、「5メガ・100メガ」というスペックのものを選択した、ということははっきり覚えているので、HDD容量として100MB、RAMとしては、1グループに1MBのSIMMx4、もう1グループに256KBのSIMMx4、合計で5MBとしてあったはずだ。

購入当初は68030が基板じか付けだったと思われるが、これを「ソケット化」に改造してもらい、オリジナルの16MHzから50MHzへのアクセラレイタを装着して使用していた。なおこの機体は、(情けないことに覚えていなかったが)一度「シマシマック」などの動作不良になり、専門店にロジックボードのオーバーホールサービスに出したことがあったらしい。

一番使い倒した・いじり倒した機体で愛着もあるのだが、今回ロジックボードを取り出してみると、、、、


画像のように、ICの一部(SCSIコントローラ、53C80)が、おそらくは周辺の基板腐食によるものか、チップ全体が持ち上がってしまっている。そのために、周囲のピンがチップと基板との間で引き延ばされ、完全に破断しているところも複数か所にみられる。
チップだけのことであれば、あるいはジャンク基板など手に入れて移植。。。という手段もなくはないと思うが、この持ち上がった原因を考えると、おそらくは周辺の基板自体にも大きなダメージがあると思われ、残念ながらこのロジックボードを実用的に使用するのはもう断念せざるを得ない。こんなことになる前に、少なくとも電解コンデンサの交換とか、できそうなメンテナンスを自分でもやっておくべきだったが、、、後の祭りとはこのことである。
ただ、あとの記事でも触れるが、他のロジックボード再生用に活用できそうなパーツはある。無駄死にはさせない。。。。。

以降の記事のSE/30は、これとは別の機体でのテスト・メンテナンス、ということになる。
SE/30として稼働していた機体もあれば、ロジックボードや電源のみ入手して保管していたパーツなど、管理が悪くて自分でもどれがどれだかごちゃごちゃになっている。記事にも矛盾が出てくると思うが、気づいたら逐次修正していく予定なのでご容赦をお願いしたい。

Macintosh SE/30 を再起動

自分のパソコン遍歴は、大ざっぱに時代を分けると、

第I期(富士通時代)FM-8、FM-7、FM-77(L4同等)

第II期(NEC 9801時代)9801UV2、UX21、RS21

第III期(Mac時代)Macintosh SE/30、II Vi、PowerMac7500、9500、G4Cube
   (Mac note型)PowerBook2400、iBook、PowerBookG4、MacBook(初代)

第IV期(自作Windowsマシン時代)セレロン300A機を皮切りに数知れず

となるが、購入時から今もそのままで保管してあるマシンはほとんどない。興味の対象が次世代マシンに移れば、愛着はあっても前マシンを売却、または下取りとして次のマシンの購入資金にあてる、という事を繰り返してきたためだ。

そんな中でもごくわずか、売却したりせず今もそのまま保管しているマシンがある。それがMacintosh SE/30 だ。初代Macと同じコンパクト筐体に、当時としては最新鋭のMPU、68030およびコプロの68882を内蔵、画面はモノクロ512x342だが、1基だけある拡張スロットにビデオカードを内蔵すれば外部モニタにカラー表示も可能と、当時の宣伝文句・評価記事でよく見た、まさに「羊の皮をかぶった狼」を具現化したようなマシンだった。

愛着も人一倍あり、Windows機を主に使うようになっても、ずっとそのまま保管し、たまに起動しては愛でている、、、そんなマシンである。

これからしばらくの記事は、その Macintosh SE/30 を無事再起動するまでの苦労話を記載することになりそうである。(下記画像はWikiによる)




2026年2月9日月曜日

FM77AV40SXの修理

 これも2年以上前のことになるが、備忘録のつもりで記載する。

FM77AV40SXの予備機を入手する機会があった。システムが起動しないのを承知で入手したものだ。(不動とはっきり言われていたわけではないが、「通電のみ確認した」という出品はまず99%不動品)

入手後、異音や異臭がないか注意しつつ電源を入れてみると、ファンは回る。完全にうんともすんとも言わない、ということではないが、システムディスクをFDDに入れてみても起動はしない。というか、FDDにアクセスしている様子がない。
この時代のレトロPCで一番故障の可能性が高いのは電源ユニット、それもその内部の電解コンデンサなので、そのようにアタリをつけてあけてみた。






まずは腐食したプリント基板をキレイにしないとどうしようもないので、サンドペーパーなど使ってできるだけ磨くが、、、一応この程度(下の画像)で磨きは止める。あまりやりすぎると銅箔のプリントパターンまではがしてしまうので。


はっきり破裂・液漏れを起こしている電解コンデンサはいちばん大きな3個だが、同種のコンデンサは早晩同じ運命をたどるので、できるところは全部外す。あと同じように足が腐食していたレギュレータICも外す。


同じ容量のコンデンサに全部交換。レギュレータICも良く使われているもので今でも入手可能な部品である。


修理に手をつける前に確認していた電圧(+5v、+12v、-12vが出ているのが正常)は、それぞれ正規の電圧の6~7割しか出ていなかった(撮り忘れ)。ファンはある程度の電圧が出ていれば一応回るのでそれがぎりぎりだったんだろう。修理後の電圧は画像のとおり。+5vと+12vはほぼ正常だが、-12vがわずかに足りない。でもまぁ、、この程度ならたぶん大丈夫。

修理した電源ユニットをSXに組み込み、起動テスト。システムディスクで正常起動。

修理完了。

2026年2月1日日曜日

とよたパイプオルガン第九

 現状ほとんど周知がされていないブログだが一応チラシ画像を貼っておく。

第九そのものはこれまで何回かステージで歌ったことはあるが、さすがにオーケストラではなくパイプオルガンと共に歌うのは初めての経験で、楽しみでもあり怖くもあり、、、
(もし聴いてみたい、という方がおられるならコメントを。チケットについてご案内します。)

チケット完売、成功裡に終了しました。


前回、第九をちゃんとステージで歌ったのはたぶんこの時になる。(左下チラシ画像)なんと20年以上前か、、、「愛・地球博パートナーシップ事業」ということで、2005年6月17・18日にベートーヴェンマラソンコンサート(第一から第九まで 全曲演奏)が行われた。第九を担当したのは、

指揮:ゲルハルト・ボッセ
オーケストラ:名古屋フィルハーモニー交響楽団
合唱:岡崎高等学校コーラス部・岡崎混声合唱団

である。コーラス部員・岡混ともに50名程度、計100名ほどの合唱隊だった。

指揮をされたゲルハルト・ボッセ氏ももう10年以上前に亡くなっているわけで、「光陰矢の如し」にもほどがあるな。。。