2026年3月29日日曜日

SE/30の整備(11)

 前回の記事での「68030・50MHz」のアクセラレイタが動作したロジックボード、どうもこれが一番、大容量メモリとの相性が良いのか、今まで1MBx8で合計8MBだったメモリSIMMを、試しにAバンクだけを16MBx4に交換してみたら、普通に動いている。 (A:16MBx4 、B:1MBx4 )


1MB=1024KB、1024x68=69632、つまり68MBのメモリを無事に認識しているようだ。たまたま、、、かもしれないが、16MBのSIMMが無駄にならないのは良かった。
Bバンクのほうに16MB-SIMMを使用するのは、Aバンク以上に認識する確率が低いと聞いているので、もうこれ以上は無理しない。(起動時間も長引くし) 68MB。。。充分、充分。

気をよくして、SE/30内部での最後の拡張として、インターウェアの「GrandVimage」ビデオカードを装着してみた。


使用モニタは、CENTURY の LCD-8000V という液晶モニタである。LCD-8000V はレトロPC用途ではわりと有名なモニタで、(液晶モニタにしては珍しく)水平同期周波数が 15kHz、24kHz、31kHz に対応しているため、FM-7/8、77AV/SX や、PC-9801 、DOS/V機など、たいていのマシンにつながる。このSE/30+GrandVimageでも、640x480で正常に表示された。
(ちなみに、当ブログの始めの方、「FM77AV40SXの修理」で使用しているものと同じである。)
画像は、当時非常にハマっていたピンボールゲーム、トリスタン。これも懐かしい。

次に、少し前に入手してあった、「BlueSCSI」を外付けで試す。BlueSCSI は、年々入手が難しくなっている old Macに使われる SCSI 接続のHDDの代わりに、SDカード上のHDDイメージを使用するというものである。
内蔵HDDの代替としては以前に使用できることを確認しているが、今回はこれを外付けしても使えるか、、、とのテストである。


SE/30後部、外付け25ピンSCSIコネクタから50ピンコネクタに変換するタイプのアダプターだと、残念ながら認識・起動させることができなかった。

しかし、同じBlueSCSIを別のタイプの外付けアダプタに交換して接続したところ、下画像のように問題なく認識・起動した。


こういうヤフオク出品(アダプターの自作キット)を使用した。


なにが原因で動く・動かないの差異が出るのかは、、、わからない。専門店の話では、ケーブル・コネクタを介するのでわずかに電圧が落ちるためではないか、と。

ともあれこれで、内蔵メモリ・アクセラレイタ・ビデオカードと、筐体内部での考えられる拡張はすべて実現できている。あとはゲーム・ユーティリティ関連などソフト関連と、あわよくばプリンタポートに接続するプリンターがもし入手できれば、クラリスワークスとかマックワードなどで作成した「文書の印刷」ができるかもしれない。当時さんざんその環境で使い倒したなーー。。。

(まだ続きそう。。。)


2026年3月25日水曜日

SE/30の整備(10)

 結局、SE/30のメンテナンスは、動作可能にできたロジックボードが3枚。筐体や、なんとか電圧調整等で使用に耐える状態にした電源などで、ロジックボードのみならずSE/30としてスタンドアローンにできたのも3台、ということになった。

右端の「可」筐体(前記事での「いちばん手を焼かされた、、、と書いたもの)がいろいろと寄せ集めの機体で、筐体は黄変色が目立つし、HDDはAppleロゴは付いているが60MB(GBではない...)ほどのQuantum 製、FDDはオートインジェクトしないタイプのを無理やり高さを合わせて装着、などなど細かい問題はあるが、とにかくシステムは正常に起動する。単に予備パーツとして保管しておくよりも、曲がりなりにも稼働状態にできている、ほうがマシンにとっても良いだろう。動的保存、というのか。


今回のメンテナンスでは、処分せずに保管しておいたいろいろなものに助けられた。


挙げればきりがないが、CD-ROMや外付けHDDなどの周辺機器・ケーブル類はもちろん、ROM-SIMMやメモリSIMMなど、起動に不可欠な重要パーツ、保守用に数台購入後20年以上物置だったオートインジェクトのFDDなど。書籍は画像のようなハードのTipsだけでなくソフト的なTips、PDSやユーティリティ類の紹介本やアップル社に関する書籍など、今も書庫にはわりと沢山ある。

また、地味に重要なのが、上画像で書籍の上に写っている金属棒(左端に丸いパーツが付属している)。これは通称「マックオープナー」といい、MacPlusやSE/30などのコンパクトマックのメンテに必須の、トルクスネジのドライバー(金属棒の右端)と、筐体のスキマに差し入れて筐体を前後にこじ開ける、その機能が一体になっているものだ。もうどこにも売っていない  かなり入手困難らしい。

上画像の書籍、左側は「Macintosh Repair & Secrets」、右側は「Mac 虎の巻」。著者は2冊とも同じ「ラリー・ピナ」という人で、とくに「虎の巻」のほうは、SE/30においての「経年劣化や故障で起こりうる事象」について非常に細かく記載されており、なにが原因でそういうことが起こっているのか、対処法はどうか、注意すべき点は、と、微に入り細を穿つように記載されている。


現在のところ、この本首っ引きになるような重症な状態にはまだ遭遇してはいないのが幸いである。

ところで、これまで一連のメンテナンスは、できるだけ昔のオリジナルに近いパーツで、、、という考えでやってきた。新しいパーツを組み込むと、うまく動作しなかった場合、その新しいパーツのせいなのか、何らかの相性のような問題があるのか、あるいはそもそもSE/30の本体がちゃんと動作していないためなのか、原因があいまいになりそうで嫌だった、というのが理由だ。

近年、ROM-SIMMの改良版(32bitクリーンにする等)や、古いHDDのかわりにSDカードを使用するアダプターなど、興味深い新パーツもいろいろとある。本体のメンテナンスは一応ひと区切りがついた気がするが、これからは少しずつ、そういった新パーツも試していこうと思う。

(やはりつづく、、、)


SE/30の整備(9)

あらためてSE/30のロジックボードを整理してみるが、、、なんと4枚ある。ただそのうちの1枚(残念ながらおそらくこれが自分が大昔に最初に購入したSE/30のロジックボードと思われる)は、一部パーツや基板そのものの劣化・腐食によりおそらく使用に耐えないものと思われ、他ロジックボードへのパーツ取り用となりそうで、使用できそうなのは3枚である。

【SE/30ロジック1・不可】  。。。使用に堪えないものからまず示す(泣)




この基板も最初は、まず電解コンデンサの交換からメンテを始めようと思い、とりあえず全部外した。外してその周囲を清掃している時に、大問題を発見。上画像で「腐食がひどい」としてあるチップだ。「SE/30の整備(0)」での画像を右に再掲するが、おそらくは腐食によりチップ(SCSIコントローラ 53C80)が上に持ち上がり、そのために複数ピンが破断してしまっている。

こうなると、おそらくこのチップだけの問題ではなく、周辺の基板そのものも周囲コンデンサからの電解液などでダメージを受けていることが予想されるので、残念ながら再生・メンテは断念。使えるパーツは他ロジックに移植する「パーツ取り」基板とせざるを得なかった。(正確には、力不足で再生する自信が持てずにあきらめた、、、というのが正しいが)


【SE/30ロジック2・

次に手を入れたロジック。シマシマックから始まり、サウンド機能がおかしい(音が鳴らない、「サウンド」コンパネを開くとフリーズする)、等いろいろあったが、電解コンデンサの全交換だけでほぼ問題が一掃、起動・動作も正常で、PDSに「DayStar Turbo040」(68040アクセラレイタカード)を装着しても問題なく動作する。同じ筐体(つまり同じ電源・アナログボード・HDD)を使ってロジックボードだけ交換すると、通常動作はしても68040カードだけは動作しなくなるため、このロジックボードは他よりもボード自体の劣化が少なく、電圧降下が最小限にとどめられているのかもしれない。(勝手な想像だが)

できればこのロジックはこのまま筐体に収め、SE/30としてもうあまりいじらないようにしたいのだが、他に動作がおかしいロジックがあると、部分的にパーツ交換をしたらどうか、とかの比較対象としての役割も大きく、、、まだ時々はあけることになりそうである。


【SE/30ロジック3・


いちばん手を焼かされたロジックボード。
まず、ROM-SIMMの端子部分が、SIMMソケットに固着していて動かない。何度か揺すって外せはしたが、ソケットの金属端子がROMと一緒に一部脱落。この時点でこのロジックの使用を諦めかけたが、最初に記載した「パーツ取り」のロジックボードからROM-SIMMソケットを注意深く外し、このボードに移植してみた。

ついで、必須メンテナンスのコンデンサ交換。その状態で一度起動を試した。HDDからの読み込み音はして、立ち上がろうとする気配は感じるが、音がおかしい。おかしいなどと言うレベルではなく、最初の起動音「ジャーン」も鳴らず、起動しようとするプロセス中、「ジャリジャリジャリ!! ギャリギャリギャリ!!」という、聞くに堪えないすごい騒音が響きわたる。
サウンド機能に該当すると思われるチップは、基板のパーツ番号 UB10、UB11、UE10 の3個らしい。(他にもあるのかもしれないが、、、)とにかくこのままでは使えないし、一応パーツ取りのできるロジックボードはある訳だから、と、これらのパーツ交換を試みた。

まず、画像右下の UB10・UB11 のIC。交換用のチップを確保できることが前提なので、パーツ取り用としたロジックボードから慎重にICを外す。これは比較的簡単に外せたのだが、この「簡単に外せた」ことが油断を生む。。。

移植先のロジックボードでも同じチップを外していくのだが、若干無理な力がかかったのか、ICの足にくっついている、基板上の細いパターンが一緒にはがれてきてしまった。が、幸い回路図を見て比較的簡単にジャンパできそうな所だったので基板ウラでジャンパ修正(上の画像で右下の赤四角)。

事故はあったもののなんとか外し、ICソケットをハンダ付け。交換用のチップは足をなるべく綺麗に清掃したうえでソケットに装着した。

再度起動テスト。結果変わらず。落胆はしたが、変わらなかった、ということは、IC交換により悪化もさせなかった、という事だ、と、無理やりポジティブに考える。


やりたくはなかったが、、、やむを得ずUE10も交換。パーツ取りの基板からは、基板の養生を行ったうえでヒートガンで最小限炙って外す。表面実装型、たぶん QFJパッケージ、と呼ばれるもので、足が内側に巻き込むような形になっているため、手ハンダでの実装はなかなか困難だった。少々アラは目立つが、、、目視で充分確認し、また UB10・UB11との接続・導通も可能な限り回路図を見ながら確認。たぶんok。。。

画像:UB10・UB11・UE10 を交換。


祈る気持ちで再起動。「ジャーン!」と聞きなれた正常起動音。おかしかった「サウンド」コントロールパネルでの音量や警告音調整も正常。(交換前は調整スライダーにマウスで触れた瞬間にフリーズしていた)

さんざん苦労はしたが、なんとかこのロジックボードは「不可」にならずにすんだ。「良」にできないのは、やはりそれなりのロジックボードの経年劣化があるためか、同じ電源・同じアナログボードを使用していても、Turbo040 を装着すると正常起動しないためだ。もう少し余裕のある電源を使えば大丈夫になる可能性はなくはない。電圧調整可能なソニー製の電源ユニットCR-44があるので、それと交換してみる手はあるかもしれない。(追記、交換してみてもだめだった、、、もちろん、電圧を適正に調整したうえで、のことである)


【SE/30ロジック4・可→良


入手経路は昔のことで忘れてしまったが、たしかヤフオクで「基板上にパターン切れがあってジャンパ修復してある」との難あり出品で、比較的安く入手できた覚えはある。上画像の赤字のところがもともとのパターン切れ・ジャンパの位置だが、メンテするにあたって定番のコンデンサ交換をしている時に、コンデンサC4の(+)側にもう1カ所パターン切れを発見、ICの足との間を自分でジャンパ修復した。これ以外には特に問題はなく、通常のシステム起動に成功。すぐ上の【SE/30ロジック3】と同じく、基板の電圧降下の問題なのか、Turbo040の装着状態では起動できなかったため、いったんは評価をとしたのだが、、、


ふと、このロジックボードはCPUがソケット式だ、という事に気がついた。ということは、少なくとも物理的には、Daystar PowerCache 50MHz (ソケット式アクセラレイタ)が装着できる。

ということで、右のように装着してみた。

結果、無事に起動。最初の正常起動音が、純正の「ジャーン!」から、「ジャン。」という感じに短くなり、あぁそうだったそうだったと、懐かしさがこみ上げる。

この事実から、評価を可→良に格上げした、という訳である。

最初のSE/30入手時からすでに「高速化」の方法は模索していて、当時なにかのMac専門誌に、「CPUソケット化とPowerCache装着を請け負う」という広告が載っており、思い切って(SE/30そのものを)その業者に送ってやってもらった、という経緯がある。つまりこのアクセラレイタは中古ではなく、自分で新品入手してずっと所持してきたものなのだ。(まぁそのことはTurbo040にしても同じことではあるが。)


さて、、、いつのまにか1か月以上にわたるSE/30のメンテ、そろそろ終わりかな。。。。。??



2026年3月20日金曜日

SE/30の整備(8)

前回妙なフラグを立ててしまったが、光磁気ディスク(MO)をつないでも正常に認識、メディアの読み書きもとくに異常はなかった。

前回時点で、このロジックボードでのメモリ構成は、4MBx4、1MBx4、合計20MBである。保管してあった他の4MBx4を1MBのかわりに装着し、4MBx8の合計32MBでも変わりなく正常稼働しているが、Aバンクの4MBx4を16MBx4に交換(合計16x4、4x4で合計80MB)してみると、立ち上がらない。(シマシマックではないが、ハッピーマック表示でフリーズ)

もともとSE/30という機体は、「128MB(16MBx8)実装可能」とはうたってあっても、その仕様が公表された時点ではまだ世の中に16MB SIMMの製品はおそらく存在しなかったであろう事、またSE/30の映像まわりのPALチップのバージョンが古くて速度が遅かったり、PALに書き込まれているプログラム自体も初期のままでバグ修正などが進んでいない可能性がある事、などの理由から、まず問題ないのは1MBまたは4MB SIMM、機体によっては16MB SIMMを装着しても大丈夫なものもある、位に思っていたほうが良いらしい。この機体は素直に4MBx4を2バンク、計32MBで運用することにした。


まだまだいろいろと試行錯誤中だが。。。とりあえず、CD-ROMからのソフトウェアインストール(Macビジネスソフトの定番、クラリスワークス)を試す。


インストール後、起動・文章入力。大丈夫そうだ。


次記事は、パーツ入れ替え・メンテなどでごちゃごちゃになっている、複数のロジックボードを多少なりとも整理する(つもり)。。。

まだ続きそう。。。

2026年3月13日金曜日

SE/30の整備(7)

 前回、それなりにちゃんと動いていたはずのSE/30だが、、、古いマシンゆえのトラブルいろいろ。

(1) 数回、起動して愛でているうちに、音が鳴らなくなっていた
(2) 内蔵HDDを別のものに交換すると、うまく立ち上がらない
  (ハッピーマック表示→左上に矢印アイコン→ハッピーマック表示、、、のループに入ってしまう)

左はIBM、右はSeagate、と違いはあれど、いずれもアップルロゴ・表記のある純正品なのだが、、、

(3) 立ち上がるHDDを内蔵していても、SE/30本体のみ、スタンドアローン状態であれば問題なし、ただ外付けSCSI機器をつなぐとシマシマック状態になってしまい、立ち上がらない

前回の 整備(6)ではなんの問題もなく認識されていたSCSI機器が軒並みダメ。となるとCD-ROMからのソフトインストールや、外付けHDD・MOをつないでシステムのバックアップとかが軒並みできないという事になる、、、

こうなると機器個別の問題とは考えにくく、ロジックボードにやはり何らかの異常発生、と考えざるを得ないかもしれない。


自分では原因がなかなかつかみづらく、OldMacに精通している、とある専門店にご意見を伺った。なるべく細かく現状を伝え、アドバイスを受けて自力で治せるものならやり、それでもどうにもならなければ修理依頼、ということになる。ただ、店もなかなかに忙しいらしく、できれば自力でなんとかなれば、、、、

アドバイスをできるだけ要約すると以下のようになる。
・音が出ない件は、周囲のコンデンサ交換でかなりの確率で解決する
・SCSI関連は、IDがぶつかっていないか?SCSIコントローラ(53C80)から、内部SCSI 50ピンコネクタ・外部SCSI 25ピンコネクタへの導通は大丈夫か?

とのことで、、、まず、ネットでSE/30の回路図を拾ってきて、SCSIコントローラ(53C80)まわりの結線を確認する。



左下の手書きの表は、回路図から、53C80と50・25ピンコネクタがどのように導通しているか、25ピンコネクタの1~25ピンの順に整理してみたものだ。ロジックボード(別基板)内でのピン番号は、


このようになっている。画像一番下の25ピンコネクタで、1番から順にテスターの片側をさしておき、その導通を確認する。例えば、25ピンコネクタの1番ピンは、50ピンコネクタでは48番ピン、53C80では34番ピンにそれぞれ接続されているはずで、どこかその途中で切れたりしていないか、の確認だ。コンデンサの腐食による電解液で切れていることがある、との事だったが、これは全端子にわたり大丈夫だった。

さて、、、電解コンデンサの交換に入る。表面実装型コンデンサの47μFが10個、1μFが1個。アキシャルリード型(最近あまり見ない横倒し型)の220μFが1個、470μFが1個。
表面実装のものは、無理な力をかけないようにすれば外すのは難しくないが、アキシャルリードのものは、とくに470μFの(-)端子側がてこずった。広いGNDに接続されているので、ハンダゴテの熱が逃げてしまい、スルーホール内部のハンダが全然溶けてくれない。追いハンダをして吸い取り線で吸ってもだめで、電動のハンダ吸取器を表ウラから使用したり、四苦八苦してようやく取り除けた。

ICなど細かい部品間にホコリがいっぱいなので、細筆でホコリ取り、無水アルコールで洗浄、念のためSCSIコネクタは基板裏側から再ハンダしておく(見えないクラック解消)。
上画像では、外したコンデンサ跡は画像左で6個、右で4個見えるが、ほかに47μFの表面実装型が3個ある。無事に全て交換完了。

(交換後の写真撮り忘れた、、、後日また基板をいじる時があれば画像追加するかも、、、)

結局、ほぼ全ての動作異常はこれが原因だったようで、コンデンサ交換後、起動音もちゃんと鳴るようになり、すくなくともCD-ROMと外付けHDDを接続しても起動異常がおこることはなくなった。MOはまだつないでいないがおそらく大丈夫だろう。(← フラグ?)

CPUアクセラレイタである、DayStarのTurbo040を載せても大丈夫そうである。


Turbo040(CPUクロック40MHz、キャッシュメモリ128KB)装着状態。これを載せると起動時にしばらくの間、画面がいわゆる「シマシマック状態」となり、その後ふつうに起動する。これはそういう仕様のようで、心臓に悪いが仕方がない。(Turbo040 シマシマ で検索すると同様の事例が確認できる)

理由は、SE/30自身がTurbo040を認識するのに時間がかかり、その間はVRAMが(ゼロがセットされる前の)初期状態のまま画面表示されてしまうから、という事らしい。


ともあれ、一歩前進である。Macに限らずレトロPCいじりについては、劣化して重大な故障を引き起こしがちな電解コンデンサを交換する、というのはほぼ必須のメンテナンスである、、、ということは、まぁ判ってはいた。SE/30という愛着のあるマシンに異常が出て、結果的にそのメンテナンスをちゃんとやれることになった、ということは怪我の功名で良かったと思う、、、ことにする。

(つづく....?)


2026年3月5日木曜日

SE/30の整備(6)

 Macintosh SE/30は、1990年前後に販売されていたマシンなので、すくなくとも製造後35~6年以上は経過していることになる。

まず前提として、、、Macのスーパードライブ(1.44MB)FDDには2種類ある。SE/30、LC~LCIIIなどに搭載されている前期型の「オートインジェクトタイプ」。これはディスクをある程度押し込むと、その途中で自動的に内下方に引き込まれるようになっている。

LC475などに搭載の後期型はオートインジェクトされない。そのため、後期型を採用しているマシンは、フロッピーディスクの挿入口に卵型の凹みが施してある。(下の画像参照)

今自分がいじっているSE/30は、後期型のFDDを無理やり装着している。コネクタ自体は同じなので使えはするのだが、挿入口の高さが若干低いので、少し上げ底をしてやらないと筐体の挿入口にあわないのと、物理的にフロッピーを押し出す必要がある時に使う「強制排除レバー(正式名称知らない)」の位置が違う事が注意点だ。

大昔、SE/30をまだ実務で使っていたころ、海外通販で前期型のFDDをいくつか入手してあった。すでにどこで購入したのか、いくらだったのか、まったく覚えていない。


SE/30整備の一環で、この際FDDも新しくしようと、物置から引っ張り出してきた。が、ネット情報で、このころのFDDは内部ギアの一部が劣化しやすく、ディスクの自動排出(オートイジェクトができなくなっていることがほとんどだと聞いていた。

そのため、SE/30に組み込んで試す前に、Youtubeの動画など参考にしてギアの交換を行った。

代替ギアについては、一度知人のご子息所有の3Dプリンタでの再現をお願いしてみたが、さすがにモノが小さすぎ・細かすぎでなんともならなかった。(無茶振りして誠に申し訳ありませんでした。。。)

まだSE/30への組み込みはしていないが、摺動部にグリスアップも行い、ドライブ自体のメンテナンスはこれでokと思われる。

(つづく)


2026年3月1日日曜日

SE/30の整備(5)

 SE/30は、筐体を開けないとできない、という整備がいろいろある。SIMMメモリの増設・入れ替えなどロジックボードを直接いじることはもちろんだが、HDDの入れ替え・FDDの清掃交換などもロジックボードとのケーブルを外したり、ブラウン管を損傷しないようになんとか避けて、、、と、とても気を使う。できれば頻繁にしたくはない。

ヤフオク入手の「BlueSCSI」、つまりSDカード使用の内蔵HDDの代替品はすでに到着している。eBay購入で到着待ちの16MB(x4)のSIMMは到着にあと1週間くらいはかかる模様。FDDはいずれ内部のギア交換を伴うメンテナンスをしたい(今は別のFDDを取り付けている)。

これらは、できれば全部のパーツがそろってから、動作確認をしつつなるべく短期にすませたいので、今はパーツの到着待ちになっている。

その間、筐体を閉じたままでできることとして、死蔵していた周辺機器のテストをいくつか行った。


(1)CD-ROMドライブ。以前に、純正の「Apple CD-600i」は接続・認識し、データ読み取りにも問題ないことは確認してある。それ以外にもCD-ROMドライブはいくつかあって、まずバッファロー(メルコ)ロゴのこのドライブ。


型番としては(裏面のシールによると)CDS-2W6R。これは正常に認識されているらしく、ユーティリティの「SCSIProbe」によるとSCSIのIDが5番。もちろん変更は可能である。バッファロー(メルコ)は外装をつけて販売しているだけで、ドライブ自体はMATSHITA(松下?)製ということもわかる。ちなみにID:0は内蔵HDD、ID:7はSE/30自身(固定)。


試しに、フリーウェア集の「Macの宝箱」というCD-ROMを挿入してみた。認識し、Finder上で正常に内容が読める。

(Finder、というのはMacintosh用語で、Windowsにおける「Explorer」相当と思えばほぼ間違いない)

トレーの出し入れがあまりスムーズじゃないな、、、という印象。引っかかる、のではないが、バタつくような感じ。うまく表現できない。


次に、ナカミチの4連装CD-ROMドライブ「MJ-4.8se」。変わり種で面白いドライブだ。


通常の5インチドライブと同じ大きさの筐体だが、内部に4枚のCD-ROMを格納して、選択して使用することができる。

機構的に面白がって使っていた覚えがあるのだが、残念ながら認識せず。。。

たしか使っていた時も、ディスクのマウントに非常に時間がかかり、ちょっと普段使いには難があるな、、、と思っていた記憶がある。

機構的には、前面の1~4のボタンを押すとフタが開き、CDを挿入する。トレー式ではなく、スロットインだ。挿入していくら時間がたっても、Finder上で認識できない。認識できないということは、画面上でアイコンをゴミ箱に入れる、という、Mac標準のメディア排出方法がとれない、ということになるが、再度同じボタンを押すことで強制排出はできた。

使えたとしても普段使いするつもりはないが、、、面白いドライブだっただけに認識しないのは残念。

手持ちのCD-ROMドライブのうち、やはり一番使い勝手がよさそうなのは純正の「Apple CD-600i」のようだが、唯一の難点はコネクタが古いタイプの(デカい)フルピッチSCSIコネクタ、という点か。他のSCSI機器は(たぶん今のところ全部)ハーフピッチ・ピンタイプの50ピンコネクタなので、接続するにはケーブルやターミネータに考慮が必要になる。まぁ、CD-600iをデイジーチェーンの終端に置いて、そこだけハーフピッチ:フルピッチのケーブルを使用し、ターミネータもCD-600iにフルピッチのものを使用する、という事で、現有のケーブルで対処はできる。


(2)光磁気ディスク(MO)。最初に入手したのは容量128MBの時だったが、MO規格はその後230MB、540MB、640MBと増えていき、最終的には「GIGAMO」とも呼ばれる1.3GB、2.3GB容量のドライブとメディアが登場した。
Windows機では2.3GBドライブとメディアの動作確認を去年行ったが、発掘したMac用(当然SCSI)のドライブは下画像のものだ。ロジテック LMO-S638HN/UI、640MBまで対応のドライブである。


自分はMOというメディアが大好きだ。丈夫なケース入り、ポリカーボネートの保護層でめったな事では記録層がキズつかない。磁気だけ、あるいは光だけでは影響を受けず、CDやDVDなどの大敵とされる紫外線でも劣化しない。非接触タイプのヘッドで摩耗とも無縁。(書き換え回数的な)耐久性はハードディスクの10倍。とにかく頑丈で安心感がある。

メディアよりもそれを読み書きするドライブのほうが、中古市場からも入手しづらくなってきているのはなかなか悲しい。640MBまでのドライブならまだ探せばそこそこの程度のものはありそうなのでもう1台くらい確保しておくか、、、

HDDの容量が数10から100~200MBくらいのうちは、起動ディスクのバックアップ用途としてしょっちゅう使っていた。Macの場合、たとえば内蔵HDDで立ち上げたそのままの状態で、自分自身(内蔵HDD)を、そのままFinderの「Drag&Drop」操作で外付けのMOにバックアップをとる、なんてことも普通に行えた。特別なバックアップ用ソフトなども必要としない。そのバックアップ先のMOからも(速度は遅いが)内蔵HDDとまったく同じようにシステム起動を行うこともできた。(はず。すくなくとも初期にMOを使っていたころはできた記憶がある。)

いつごろからか不明だが、Macでも専用ソフトを使わないと、そのような簡単なバックアップ方法がとれなくなってきたように思うが、、、MacOSのアップデートのためなのか、使っていたMOフォーマッタなどのためなのか、、よくわからない。

上記ロジテックドライブのあった場所に、古いMOメディアも保管してあった。


230MBのメディアで、「昔使っていたSE/30システム」のラベルが貼ってある。MOに限らずフロッピーやCD、DVD等でもそうだが、一応内容がわかるようなラベルを貼っておく・書いておくのは昔からのクセだ。(音楽用のカセットテープとかもそう。数100本におよぶカセットテープには、ラベルと、紙ケースに曲目が全部書いてある)

ドライブに挿入してみると、問題なくマウントでき、Finderで内容も普通に読める。アイコンもちゃんとMO形状にしてあるな。。。
SCSIProbeで確認すると、バッファローのCD-ROMと同じくIDは5になっている。同時使用するにはどちらかのID変更の必要がある。

内蔵HDD、バックアップ用の外付けHDD、CD-ROM、MO等、周辺機器が増えてくるとSCSIのIDはわりとすぐに窮屈になっていく。SE/30以後に使用していたPowerMac9500などは拡張性の鬼だったので、PCIバス(6個もあった)に別系統のSCSIインターフェースを増設していたような覚えもあるが、、、SE/30時代は「1系統7台」の中でなんとかやりくりしていたんだろう。この他のSCSI機器としては、、、フラットベッドタイプのスキャナとか一時期使っていたような?

ネットワーク接続やプリンタなどは、本体に標準で用意されているローカルトークコネクタがあったので、SCSIは必要としなかった。

(つづく)