2026年3月25日水曜日

SE/30の整備(10)

 結局、SE/30のメンテナンスは、動作可能にできたロジックボードが3枚。筐体や、なんとか電圧調整等で使用に耐える状態にした電源などで、ロジックボードのみならずSE/30としてスタンドアローンにできたのも3台、ということになった。

右端の「可」筐体(前記事での「いちばん手を焼かされた、、、と書いたもの)がいろいろと寄せ集めの機体で、筐体は黄変色が目立つし、HDDはAppleロゴは付いているが60MB(GBではない...)ほどのQuantum 製、FDDはオートインジェクトしないタイプのを無理やり高さを合わせて装着、などなど細かい問題はあるが、とにかくシステムは正常に起動する。単に予備パーツとして保管しておくよりも、曲がりなりにも稼働状態にできている、ほうがマシンにとっても良いだろう。動的保存、というのか。


今回のメンテナンスでは、処分せずに保管しておいたいろいろなものに助けられた。


挙げればきりがないが、CD-ROMや外付けHDDなどの周辺機器・ケーブル類はもちろん、ROM-SIMMやメモリSIMMなど、起動に不可欠な重要パーツ、保守用に数台購入後20年以上物置だったオートインジェクトのFDDなど。書籍は画像のようなハードのTipsだけでなくソフト的なTips、PDSやユーティリティ類の紹介本やアップル社に関する書籍など、今も書庫にはわりと沢山ある。

また、地味に重要なのが、上画像で書籍の上に写っている金属棒(左端に丸いパーツが付属している)。これは通称「マックオープナー」といい、MacPlusやSE/30などのコンパクトマックのメンテに必須の、トルクスネジのドライバー(金属棒の右端)と、筐体のスキマに差し入れて筐体を前後にこじ開ける、その機能が一体になっているものだ。もうどこにも売っていない  かなり入手困難らしい。

上画像の書籍、左側は「Macintosh Repair & Secrets」、右側は「Mac 虎の巻」。著者は2冊とも同じ「ラリー・ピナ」という人で、とくに「虎の巻」のほうは、SE/30においての「経年劣化や故障で起こりうる事象」について非常に細かく記載されており、なにが原因でそういうことが起こっているのか、対処法はどうか、注意すべき点は、と、微に入り細を穿つように記載されている。


現在のところ、この本首っ引きになるような重症な状態にはまだ遭遇してはいないのが幸いである。

ところで、これまで一連のメンテナンスは、できるだけ昔のオリジナルに近いパーツで、、、という考えでやってきた。新しいパーツを組み込むと、うまく動作しなかった場合、その新しいパーツのせいなのか、何らかの相性のような問題があるのか、あるいはそもそもSE/30の本体がちゃんと動作していないためなのか、原因があいまいになりそうで嫌だった、というのが理由だ。

近年、ROM-SIMMの改良版(32bitクリーンにする等)や、古いHDDのかわりにSDカードを使用するアダプターなど、興味深い新パーツもいろいろとある。本体のメンテナンスは一応ひと区切りがついた気がするが、これからは少しずつ、そういった新パーツも試していこうと思う。

(やはりつづく、、、)


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