2026年3月25日水曜日

SE/30の整備(9)

あらためてSE/30のロジックボードを整理してみるが、、、なんと4枚ある。ただそのうちの1枚(残念ながらおそらくこれが自分が大昔に最初に購入したSE/30のロジックボードと思われる)は、一部パーツや基板そのものの劣化・腐食によりおそらく使用に耐えないものと思われ、他ロジックボードへのパーツ取り用となりそうで、使用できそうなのは3枚である。

【SE/30ロジック1・不可】  。。。使用に堪えないものからまず示す(泣)




この基板も最初は、まず電解コンデンサの交換からメンテを始めようと思い、とりあえず全部外した。外してその周囲を清掃している時に、大問題を発見。上画像で「腐食がひどい」としてあるチップだ。「SE/30の整備(0)」での画像を右に再掲するが、おそらくは腐食によりチップ(SCSIコントローラ 53C80)が上に持ち上がり、そのために複数ピンが破断してしまっている。

こうなると、おそらくこのチップだけの問題ではなく、周辺の基板そのものも周囲コンデンサからの電解液などでダメージを受けていることが予想されるので、残念ながら再生・メンテは断念。使えるパーツは他ロジックに移植する「パーツ取り」基板とせざるを得なかった。(正確には、力不足で再生する自信が持てずにあきらめた、、、というのが正しいが)


【SE/30ロジック2・

次に手を入れたロジック。シマシマックから始まり、サウンド機能がおかしい(音が鳴らない、「サウンド」コンパネを開くとフリーズする)、等いろいろあったが、電解コンデンサの全交換だけでほぼ問題が一掃、起動・動作も正常で、PDSに「DayStar Turbo040」(68040アクセラレイタカード)を装着しても問題なく動作する。同じ筐体(つまり同じ電源・アナログボード・HDD)を使ってロジックボードだけ交換すると、通常動作はしても68040カードだけは動作しなくなるため、このロジックボードは他よりもボード自体の劣化が少なく、電圧降下が最小限にとどめられているのかもしれない。(勝手な想像だが)

できればこのロジックはこのまま筐体に収め、SE/30としてもうあまりいじらないようにしたいのだが、他に動作がおかしいロジックがあると、部分的にパーツ交換をしたらどうか、とかの比較対象としての役割も大きく、、、まだ時々はあけることになりそうである。


【SE/30ロジック3・


いちばん手を焼かされたロジックボード。
まず、ROM-SIMMの端子部分が、SIMMソケットに固着していて動かない。何度か揺すって外せはしたが、ソケットの金属端子がROMと一緒に一部脱落。この時点でこのロジックの使用を諦めかけたが、最初に記載した「パーツ取り」のロジックボードからROM-SIMMソケットを注意深く外し、このボードに移植してみた。

ついで、必須メンテナンスのコンデンサ交換。その状態で一度起動を試した。HDDからの読み込み音はして、立ち上がろうとする気配は感じるが、音がおかしい。おかしいなどと言うレベルではなく、最初の起動音「ジャーン」も鳴らず、起動しようとするプロセス中、「ジャリジャリジャリ!! ギャリギャリギャリ!!」という、聞くに堪えないすごい騒音が響きわたる。
サウンド機能に該当すると思われるチップは、基板のパーツ番号 UB10、UB11、UE10 の3個らしい。(他にもあるのかもしれないが、、、)とにかくこのままでは使えないし、一応パーツ取りのできるロジックボードはある訳だから、と、これらのパーツ交換を試みた。

まず、画像右下の UB10・UB11 のIC。交換用のチップを確保できることが前提なので、パーツ取り用としたロジックボードから慎重にICを外す。これは比較的簡単に外せたのだが、この「簡単に外せた」ことが油断を生む。。。

移植先のロジックボードでも同じチップを外していくのだが、若干無理な力がかかったのか、ICの足にくっついている、基板上の細いパターンが一緒にはがれてきてしまった。が、幸い回路図を見て比較的簡単にジャンパできそうな所だったので基板ウラでジャンパ修正(上の画像で右下の赤四角)。

事故はあったもののなんとか外し、ICソケットをハンダ付け。交換用のチップは足をなるべく綺麗に清掃したうえでソケットに装着した。

再度起動テスト。結果変わらず。落胆はしたが、変わらなかった、ということは、IC交換により悪化もさせなかった、という事だ、と、無理やりポジティブに考える。


やりたくはなかったが、、、やむを得ずUE10も交換。パーツ取りの基板からは、基板の養生を行ったうえでヒートガンで最小限炙って外す。表面実装型、たぶん QFJパッケージ、と呼ばれるもので、足が内側に巻き込むような形になっているため、手ハンダでの実装はなかなか困難だった。少々アラは目立つが、、、目視で充分確認し、また UB10・UB11との接続・導通も可能な限り回路図を見ながら確認。たぶんok。。。

画像:UB10・UB11・UE10 を交換。


祈る気持ちで再起動。「ジャーン!」と聞きなれた正常起動音。おかしかった「サウンド」コントロールパネルでの音量や警告音調整も正常。(交換前は調整スライダーにマウスで触れた瞬間にフリーズしていた)

さんざん苦労はしたが、なんとかこのロジックボードは「不可」にならずにすんだ。「良」にできないのは、やはりそれなりのロジックボードの経年劣化があるためか、同じ電源・同じアナログボードを使用していても、Turbo040 を装着すると正常起動しないためだ。もう少し余裕のある電源を使えば大丈夫になる可能性はなくはない。電圧調整可能なソニー製の電源ユニットCR-44があるので、それと交換してみる手はあるかもしれない。(追記、交換してみてもだめだった、、、もちろん、電圧を適正に調整したうえで、のことである)


【SE/30ロジック4・可→良


入手経路は昔のことで忘れてしまったが、たしかヤフオクで「基板上にパターン切れがあってジャンパ修復してある」との難あり出品で、比較的安く入手できた覚えはある。上画像の赤字のところがもともとのパターン切れ・ジャンパの位置だが、メンテするにあたって定番のコンデンサ交換をしている時に、コンデンサC4の(+)側にもう1カ所パターン切れを発見、ICの足との間を自分でジャンパ修復した。これ以外には特に問題はなく、通常のシステム起動に成功。すぐ上の【SE/30ロジック3】と同じく、基板の電圧降下の問題なのか、Turbo040の装着状態では起動できなかったため、いったんは評価をとしたのだが、、、


ふと、このロジックボードはCPUがソケット式だ、という事に気がついた。ということは、少なくとも物理的には、Daystar PowerCache 50MHz (ソケット式アクセラレイタ)が装着できる。

ということで、右のように装着してみた。

結果、無事に起動。最初の正常起動音が、純正の「ジャーン!」から、「ジャン。」という感じに短くなり、あぁそうだったそうだったと、懐かしさがこみ上げる。

この事実から、評価を可→良に格上げした、という訳である。

最初のSE/30入手時からすでに「高速化」の方法は模索していて、当時なにかのMac専門誌に、「CPUソケット化とPowerCache装着を請け負う」という広告が載っており、思い切って(SE/30そのものを)その業者に送ってやってもらった、という経緯がある。つまりこのアクセラレイタは中古ではなく、自分で新品入手してずっと所持してきたものなのだ。(まぁそのことはTurbo040にしても同じことではあるが。)


さて、、、いつのまにか1か月以上にわたるSE/30のメンテ、そろそろ終わりかな。。。。。??



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