2026年7月14日火曜日

FM-7の再整備(3:昔話)

 前回記事のフロッピーディスクドライブ(FDD)は、FM-8、FM-7に接続して使用していたが、おそらく自分の使用パソコンがNECの9801シリーズに移ったあたりで、本体とともに処分していると思う。

(・・・こう書くと、愛着のあったマシンをあっさり捨て去っているように思われるかもしれないが、プラットフォームが新しくなって、それまでのハード・ソフトも保持続けるというのはなかなか難しく、学生という当時の状況では仕方がなかった。)

それからのパソコン遍歴をざっと書くと、、、FMシリーズの後はNEC9801シリーズを何台か使い、その後はSE/30を皮切りにMacintoshシリーズをかなり長い間使用した。それから、仕事上 MS Office を使わざるを得なくなり、最初はMac版Officeを使っていたが、フォントや印刷時の余白などの微妙な違いから、デファクトスタンダードのWindows機への移行を余儀なくされ、、、現在に至る。過去に使用してきたマシンは、(SE/30など)いくつかはそのまま持っていたものもあり、FMシリーズや98(現有は9801USのみ)など、あとになっていくつか中古入手したものもある。


そんなわけで、、、今から10年ほど前、FMシリーズを中古入手した際にFDDも再入手した。FM-8(8088カード装備)でCP/M(86)が動作している画像があるので、少なくともその時にはこのドライブは正常動作していた事になる。

右画像のモニタ(まだブラウン管である。このブラウン管モニタも今では動かない)に表示されているのが、FM-8(画像下端)で動いているCP/M(86)の起動画面。

モニタとFM-8の間に見えるキーボードは、画面外のFM77AVにつながっている。

この当時所持していたFM機はこの2台のほか、おそらくFM-7も入手してあったはず。だが、FM77AVというマシンは、FDDが3.5インチであることを除けばFM-7の上位互換なので、ほぼこれがあればこと足り、FM-7はあってもしまい込んでいたものと思われる。


その後、FMシリーズは長く死蔵状態が続いていたが、メール履歴によるとおそらく2021年ごろにFM熱が再々燃。たまには動作確認でもしてみるか、と、FM-8の電源を入れても、ディスクドライブが正常動作しない。CP/MやOS-9のみならず、標準システムのF-BASIC(ディスク版)も動作しない。

・・・・・・ 困った。ディスクドライブが動かないということは、FM-8だけでなくFM-7も、DISK-BASICなどの基幹システムが動作しないということ。つまり、何もできないのとほとんど同義。

もう実務で使うことは全くない、趣味のマシンたちではあるが、正常に起動しないという状況は容認したくない。ネットで調べたり、ディスクドライブの配線や電源電圧を確認してみたり、まぁいろいろやってみたが、当時は(まぁ今でもだが)ろくな知識もなく、やれることには限界があった。

無謀にも、出品画像で比較的きれいそうな、FM用のドライブユニットを、ヤフオクでそれなりのいい値段で入手したりもしてみた。が、「接続するマシンがなく、動作確認はとれていません。」というような出品はまず動かないことがほとんどであり、わずかな期待はしたがやはり動かなかった。

ほぼ手詰まり状態の中、とあるヤフオク出品(と、その出品者)が、いろいろと事態を打開してくれることになる。

(つづく。。。)


2026年7月13日月曜日

FM-7の再整備(2:記憶装置)

 今やフロッピーディスクといえば、そのドライブのみならず記録メディアすらなかなか入手しづらくなっており、すでにその役割を終えつつあるレガシーデバイスの1つである。

今となってはそうなってしまったデバイスも、FM-8/7が活躍していた当時としては「最新式」であり、非常に高価だったため、一般ユーザーレベルで使用するにはハードルが高かった。

その時期、外部記憶装置として最もポピュラーだったものはカセットテープであり、富士通からも純正品としての「FMデータレコーダ」という周辺機器が発売されていた。(画像はネットから探してきたもの)

これはOEM品であり、実際に作って富士通に供給していたのはサンヨーである。サンヨーからもロゴ違いのまったく同じ製品が出ていて、そちらのほうが若干安かったので、自分はそのサンヨー製のものを使っていた記憶がある。

当時の自分の使い方として、まずFM-8の電源を入れる(= F-BASICが立ち上がる)と、まず「拡張モニタ」をカセットテープから読み込ませる、というのがルーティンだった。

モニタというのは、16進数で表される機械語をマイコンで読み書きしたり、プログラムを実行したりするためのシステムプログラムである。F-BASICにもともと備わっているモニタは使い勝手が悪かったので、当時の月刊誌(I/Oなど)に掲載されていた「拡張モニタ」を入力し、それをカセットテープにプログラムとして保存(セーブ)しておき、必要に応じて読み込ませる(ロード)。時間もかかり面倒だが、外部からプログラムを読み込む方法としては当時はこういう使い方が当たり前だった。というか、それしか方法がなかった。

市販のゲームや少々のアプリケーションプログラムも、ほぼカセットテープのメディアで供給されていたものが多かったと思う。

大学生の身でフロッピーディスクを導入するのは金銭的にほぼ無理だったので、ある程度安いフロッピーディスク装置が発売されるまではこういう状態が続いていた。


その、「ある程度安いフロッピーディスク装置」というのが下の画像のものである。


画像左側(これもネットから拾った)が、シングルドライブの富士通MB27607。右側(こちらは自前画像)は、それに2台目のドライブを接続した状態である。(MB27607+MB27608)

シングルドライブでも、定価でやっと10万円を切った、という価格であったが、非常に無理をすれば手が届かない事もない、というお値段。非常に無理をして購入した。当然シングル。当時はディスケット(フロッピーディスクのメディア。「ディスケット」はIBMの登録商標。)も安くなく、1枚1枚とても大事に使っていた。と思う。

フロッピーディスク装置には思い入れが強いので、ついつい思い出話のようになってしまう。

(つづく。。。)

2026年7月12日日曜日

FM-7の再整備(1)

 かーなーりー久しぶりの記事になる。。。

以前の記事にも書いた通り、私の初パソコンは富士通のFM-8である。愛着もあり、後継機のFM-7が出てきた後も、高速化改造などしてそれなりに使い倒した。当時としては非常に高価だったフロッピーディスク(以下FD)ユニットも購入し、DISC-BASICを基幹として使用していた。

ただ、改造を繰り返して再起不能の故障を起こしたり、(FM-7系列に比べて)アプリケーションソフトの不足から、結局はFM-7に乗り換え、その3.5インチドライブ版のようなFM-77を、9801系列を使うことになるまで使っていた。

FM-7は、前身のFM-8に比べて、比較的機能拡張が容易なように設計されていた。具体的には、本体上部の比較的アクセスしやすい所に、汎用の32ピン拡張スロットが2基、Z-80カード専用の40ピン拡張スロットが1基、用意されていた。


また、上記画像にもあるが、本体後部には50ピンの拡張バスがあり、これはFM-8とほぼ共通仕様のため、このバス経由で使っていたFM-8用FDユニットは、そのままFM-7でも使うことができた。

FM-7は、ホビー用途としての意識が強い設計だったのか、FM-8に比べて、動作速度や、グラフィック面・サウンド面ではかなり強化されているが、反面、不要と判断されて削ぎ落とされた機能もある。

「RS-232Cインターフェース」がその筆頭で、FM-8では本体後面にあったものが、FM-7では汎用拡張スロットにIFカードを装着して機能を実装するようになっている。

また、いわゆる「漢字ROM」も、FM-8では本体をあけて、内部のICソケットにユーザーが直接マスクROMを挿入して実装する方式だったのが、FM-7ではこれも拡張スロットに漢字ROMカードを装着する仕様になった。実装の難易度としては下がったと言える。

本体の機能を必要最小限とし、その他に必要な機能はユーザーごとに拡張カードを選択して実装する、という方式は合理的と言えるが、状況によっては拡張カードを装着するスロットの不足に悩まされることにもなった。

すでに流行の兆しが見えていた、インターネットの前身とも言える、いわゆる「パソコン通信」を行う場合、まず通信を行うための「RS-232C インターフェースカード」は必須、 曲がりなりにも日本語を扱うための「漢字ROMカード」も欲しい、となるとすでにその2つで本体の拡張スロットは埋まってしまう。

FDによるDISK-BASICのシステムも、一度使うとその快適さからカセットベースのシステムに戻ることが難しいので、私はFM-8の時に使っていた、本体後面の拡張バスに接続する方式のFDインターフェースカードをそのままFM-7環境でも流用して使っていた。もちろん、本体拡張スロット用にFDのインターフェースカードも用意されていたが、上記のように用途によってはすでに空きスロットが無いため、そのようにせざるを得なかった。

ほどなくして私は、3.5インチFDD仕様のFM-7、つまり「FM-77」に移行したため、スロットの不足からは一応開放された状態になっていた。

FM-77は、3.5インチFDDを本体内に2台内蔵、漢字ROM機能も内蔵されていた。つまりFM-7では拡張カード等を使わざるを得なかったこれらの機能は拡張スロットを使う必要がなくなった。RS-232C IFは拡張カードが必要だったが、これをスロットに内蔵してももう1基スロットがあいていた。

FM-77については、400ラインセットとか、F-BASIC v3.5 とか、書きたい記事がいろいろあるが、それはまたの機会とし、この記事では「FM-7」に絞って記載することにする。主に、

・富士通純正「ではない」FDDユニットを、FM-7でどのように使うか
・不足ぎみの拡張スロットをどのように補うか

ということになろうかと思う。  (つづく。。。)