【FT245 高速通信カード】
現在のFM-7実機の環境で、必要性が最も高い拡張カードはいうまでもなく「FDCカード」である。これが無い(=フロッピーディスクが使えない)と、やれることが大幅に制限される、といっても過言ではないが、それに匹敵する重要なカードが、「FT245 高速通信カード」だ。
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g129530/
秋月電子通商等で入手可能なこの「USB-パラレル変換IC」を使用したこのカードは、FM-7上のソフト(BASICソフト+マシン語サブルーチン)と、USBケーブルで接続するWindows機(PC)上のソフト、双方を動作させることで、
・F-BASICやOS-9などの「ディスク1枚」を、FM機←→PC機 でやりとりする
・「ファイル1個単位」で、PC機上の仮想ディスクやRAMディスクとやりとりする
などのことができる。
自分の使い方としてはどちらかというと、ファイル単位よりもディスク単位のほうが使用頻度が高いので、そのためのソフトに非常に恩恵を受けている。
下画像は、FM側、PC側両方でソフトを起動し、FM側 → PC側にディスク1枚分のデータを転送しているところ。(PC側ソフトでの進捗確認中)
このカード、実は原作者は他にいらっしゃるが、カードもソフトも頻繁に改良が繰り返されており、その改良にも Old68fun 様が深く関わっている。改良のかいあって現在ほとんど転送エラーもなく、FM機のディスク環境ほぼそのままが、PC機上のFMエミュレータ(後述)でも再現できるようになっており、基本的な動作はFM実機上でも、PCのエミュレータ上でも、まったく同じ動作が再現可能となっている。
上画像は、「FMから読み込み」ボタンが押され、FM-7に接続された実フロッピーから、PC機にそのディスク内容を転送している途中の様子だが、その「FMから読み込み」ボタンの右下には「DAT→D77,DSK変換」のボタンがあり、このソフトだけで、FMエミュレータ用の「拡張子 .D77 ファイル」まで生成してしまうことが可能だ。
【FMエミュレータ XM7】
レトロパソコンというのは、もう相当に古いからレトロというわけで、、、その実機の入手は非常に困難(ほぼオークション頼り)、メーカーによる修理・メンテナンスも絶望的だ。そのため、実機とほぼ同様の動作をするソフトウェアが、レトロパソコン各機種用にいろいろと作られてきた。それを「エミュレータ」といい、「古いターゲットPC」の動作を、「現行のPC」で模するもの、と言ってほぼ間違いないと思う。
FM機用として最も有名なエミュレータは、おそらく「XM7」というソフト群だと思われる。
・XM7 V1 …… FM-8/FM-7/FM-77 に対応する。
・XM7 V2 …… FM-7/FM77AV に対応する。
・XM7 V3 …… FM-7/FM77AV/FM77AV40EX に対応する。
FM用に限らないが、だいたいのエミュレータというのは、それを動作させるのにはその実機を持っている、という事を建前にしていることがほとんどだ。例えば、エミュレータ(XM7)というソフトそのものはなかばフリーウェア扱いで流通しているが、動作させるためには実機の「ROMイメージ」が必要であり、その「ROMイメージ」はほとんどのフリーウェア作者も公開はしていない。
当方は、FM-8、FM-7、FM-77(L4)、FM77AV、FM77AV40SX、いずれも実機を持っており、実機ROMからROMライタ等でイメージを読み出すことも可能な環境にあるので、一応使用する条件も満たしている、、、、ことになると思う。
ちなみにFM77AV40EXと、同 SXというマシンは、ほぼ同じマシンと考えて差し支えない。
FM77AV40EX。77AVから連なる黒(濃いグレー)を基調としたカラーで、精悍な印象を受ける。
FM77AV40SX。FM-7系列(8ビット機)の最終機。
御影石とも、あるいは一部で「墓石」とも囁かれる、グレーのカラーリング。
BASICなどのファームウェアやブートROMなども、EXとSXはまったく同じものが使われており、1バイトの変更もない。「機種判別バイト」についても同じなので、アプリケーション側からソフトウェア的にEXとSXを区別する方法も存在しない。(と、昔の Oh!FMの記事にあった)
SXのほうがEXよりも後継で、8ビットFM機の最終マシンではあるのだが、SXで省かれたカセットインターフェースがEXにはまだ載っているため、実質的にはEXがFMの最高機種だ、という認識のファンも多い。
これは、FM-7実機で、普段使いのシステムディスクで立ち上げ、FILES(ディスクのファイル一覧表示)をとってみたところである。サラッと示しているが、
・オリジナルでは横40文字であるところを、最初から横80文字で立ち上がるように改良し、
・「FILES」でのファイル一覧表示も、タテ1列表示を4列表示に改良し、
・システムディスク(F-BASIC V3.0 L20)からデモプログラムなど不要ファイルを削除し、
・普段使いの「拡張モニタ」「63C09用ソフト」「FT245転送用ソフト」などを追加
などなど厳選し、ディスク1枚に収めている。一応、そこそこ手がかかっているのだ。
・オリジナルでは横40文字であるところを、最初から横80文字で立ち上がるように改良し、
・「FILES」でのファイル一覧表示も、タテ1列表示を4列表示に改良し、
・システムディスク(F-BASIC V3.0 L20)からデモプログラムなど不要ファイルを削除し、
・普段使いの「拡張モニタ」「63C09用ソフト」「FT245転送用ソフト」などを追加
などなど厳選し、ディスク1枚に収めている。一応、そこそこ手がかかっているのだ。
こちらが、その実機フロッピーからPC(Windows)機に、FT245通信カードを介してディスク1枚分のデータを転送、その「.D77」ファイル(エミュレータにおけるディスクイメージの拡張子)を使って XM7 を立ち上げ、同じように FILES をとってみたところ。当然だがまったく同じ内容となっている。
物理的につながっていないプリンタ操作とか、ハードが存在しない「63C09カード」の動作とかは、もちろんエミュレータでは不可能だが、基本的なソフトウェアにおけるXM7のFMエミュレート再現度は素晴らしいもので、ほぼ100%と言っていい。ハードウェア実装の「EXAS-FMコンパイラカード」なども、そのROMイメージを抜き出してエミュレータのあるフォルダに入れれば、それによるコンパイル・実行などもできてしまう位だ。
恩恵が有難いのは実機のフロッピー操作で、とくにディレクトリ整理だとか、ドライブの派手なヘッド移動を伴うような動作は、実機でもちゃんと実行はできるが、とくに5インチドライブで行うとヘッドの動作音がガチャガチャと非常にうるさい!ということもよく起こる。が、エミュレータ上で行う分には、物理的な動きを伴わないため静かこのうえなく、一連の(実機では)うるさい動作がひと通り終わってから、改めてPC機からFM機に、ディスクイメージを書き戻せば(書き戻し時にも、同じFT245通信カードと前述の同じソフトを使用する)、最初から実機で行ったのと同じ結果が得られる。まったくもって有難い。
次記事は、、、なんにしよう。FM-7用の拡張カードを、FM-8で使用する方法、にしてみようか。
つづく。。。



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