2026年1月22日木曜日

63C09カード・レプリカ基板

 FM-7用63C09カードに使用されているパーツには、(若干入手難なものもあるが)現在でも新規入手が可能なものと、ほぼ入手不可能なものがある。

汎用ロジックICや抵抗・コンデンサなどは、秋月電子通商・樫木総業・若松通商 等で普通に購入可能。入手難なものとしては、心臓部のMPU「63C09EP」や高速動作可能なSRAM等があるが、これもヤフオクやeBayなどを利用すれば入手することはできる。

汎用品ではどうやっても新規購入ができないものがあり、GAL(またはPAL)と呼ばれる「プログラマブルロジックデバイス」と、全てのパーツを実装するべき「基板」である。

GALについては、正常動作している元のGALがあれば、市販のROMライタでその内容を読み出し、新規購入のGAL(入手難になりつつあるが)に書き込みを行うことで、バックアップを作ることができる。最大の障壁は「基板」だ。

Oh!FMの元記事にはプリント基板のパターンは掲載されており、自作する場合の「作り方」まで親切に記載されている。(引用:Oh!FM誌 1988年11月号)

が、これを実現するには、上記のプリントパターンを(両面の!)感光基板に写し取り、さらに表面・ウラ面の部品実装の穴が、ピッタリ完璧に一致していないといけない。自作する場合の最も高いハードルになるので、当時も「プリント基板」と「GAL」は「おすそ分けサービス」として提供されていた。

ただ、昨今は当時とは違い、基板のパターンが判っていれば、KiCadなどの設計ソフトを使い、業者に基板製作を発注する、ということが、個人でも比較的安価にできる状況となっている。
上記のプリントパターンを拡大コピーし、KiCad上に細かい配線を表・ウラ、全部手作業で写し取り、山西様のオリジナル基板のレプリカ製作を試みた。

左側が基板発注時のプレビュー、右が仕上がってきたレプリカ基板である。
オリジナル配線を完全にトレースしているが、動作確認LED(左上隅)に制限抵抗を追加できるように、1か所、パターン追加を行っている。これは、昨今のLEDは種類が沢山あって好きな色を選べるが、ものによっては高輝度すぎて眩しいことがあるので、その輝度を抑えるための抵抗、という意味だ。

注意深くKiCadにパターンを写し取ったかいあって、このレプリカ基板もオリジナル同様に動作している。なお、オリジナル製作者にも了解を得るべきだろう、、、と、このようなレプリカを製作したことを山西様にご報告し、製作したレプリカ基板も数枚、畏れ多くもご送付させて頂いた。

「すごくきれいにできてますね。何かの時には使わせてもらうかもしれません。」と、有難いメールをいただいたことを付記しておく。(深謝)

【追記】忘れていた。カードをFM-7本体に接続するためのL字型FCNコネクタ、これも現在ほぼ入手ができない。63C09カードの場合は40ピンのFCNコネクタになるが、40ピンコネクタよりはまだ入手可能性が高い32ピンコネクタで2個イチして作るか、あるいは40ピンの同じコネクタを使用しているパーツ(FM77AV用のビデオデジタイズカードなど)から剥がして再使用するしかなく、案外これが一番入手困難かもしれない。

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