ちょっと変化球というか、、、まぁ小ネタである。
森博嗣氏のミステリィ(氏はこのように記載する)小説に、「封印再度」という作品がある。
(ちなみに英語題名は WHO INSIDE 。この小説をこれから読もうという方は、若干ネタバレになるのでこの項目は読み飛ばすことをお勧めする、、、まぁここ見てる人ほとんどいないか。)
「すべてがFになる」という作品が同氏のデビュー作品で、小説のほかアニメ化や、武井咲主演のテレビドラマにもなっているので(見ていないが)知っている方もいるかもしれない。
その「すべてがFになる」を第1巻としてスタートする「S&Mシリーズ」という作品群があり、「封印再度」はその第5巻にあたる。小説のモチーフとして出てくるのが「易融合金」。ビスマス、鉛、錫、カドミウムなどの合金で、融点がかなり低い。組成により60℃くらいで溶ける合金もあるとか。
で、電子工作のほうではそういった性質をもち、はんだ付けにも使用可能な金属を「低温はんだ」と呼ぶことがある。電子部品を基板から外すのがなぜ難しいかというと、基板上の部品は2か所(どころか、ICなどで数十か所)以上ではんだ付けしてあるものがほとんどであり、外すために1か所をコテで溶かしても、別のところを溶かす間に最初のところがすぐ固まってしまう、のが主な理由である。
なので、既存のはんだと一緒に溶かし込むことで融点を下げ、温度が下がっても全体が固まらないように、つまり部品が基板から外しやすくなるように、というのが低温はんだの役割の1つ。
あるいは、表面実装部品のはんだ付けなどで、比較的低温で実装したり、あるいはコテを使わずヒートガンの熱だけで実装したり、という用途にも使われると聞く。
以前にAmazonとかで購入したことがある(PC-9801USの i386SX を外すために使った)が、少量で高価、つまりコスパが悪かった。金属成分の微妙な配合が必要なんじゃないか、、、という思い込みがあって自作など考えていなかったのだが、そこそこの融点(100℃を少し下回るくらい)の合金なら入手が容易な材料だけで自作することもできる、と(YouTubeとかで)知り、自作してみることにした。(やっと本題。。。)
作ってみたのは、易融合金の1種である「ダルセ合金」。融点は96~98℃。組成としては、ビスマス:鉛:スズ、のそれぞれが 2:1:1 の割合の合金である。まず鉛とスズが 1:1 (5:5)というのが都合がよく、これははんだとして普通に販売されている。自分の普段使いは鉛:スズが4:6の「ヤニ入りはんだ」だが、はんだ槽用に棒はんだ(ヤニなし)として5:5のものも容易に入手可能だ。
ビスマスも比較的安価で販売されており、上記の鉛:スズが1:1のはんだに同じ重さのビスマスを加えれば、「ダルセ合金」の成分となる。
実際には、入手したビスマス(上画像の1チップで57グラム)に、それと同量になるように棒はんだを切って入れた形になる。(はんだ槽に入っていたはんだは一時他に移してある)そんなに高温にしなくても(200℃くらいだったか。。。適当)溶け、合金としては簡単に出来上がった。難しかったのはここからで、普通はんだ付けに使用するような針金状にするなどは到底無理で、

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